歌が上手い人や、話していて聞き取りやすい人の声って、力んでいないのに、よく通ってまっすぐ届きますよね。反対に、しっかり出そうと頑張るほど、喉がしまって声がうわずったり、続かなかったり…。そんな経験、ありませんか。
この差は、喉や口の頑張りではなく、体の使い方から生まれています。体の真ん中に安定した支えがあって、そこから息と声が乗っていくと、力まなくても声がまっすぐ通るんです。
そして、この体の使い方は日本人の体にこそ向いています。
昔の人が重い荷物を体の真ん中で支えて一日中運べたのも、腕や肩の力任せではなく、体の中心で支える使い方をしていたから。その、体の真ん中で支える感覚は、声を出すときにもそのまま使えます。
声や本番のことになると、「もっと大きな声を」「腹から出せ」「気合いで」という言葉をよく耳にします。声を届けたい気持ちは大事です。ただ、やり方がわからないまま喉や体に力を入れて頑張ると、かえって固まって、声がしまったり、喉を痛めてしまう人が少なくないようです。うまくやりたくて頑張っているのに、逆に出しづらくなる。これが、いちばんもったいないところです。
頑張ること自体を否定したいわけではありません。むしろ逆です。
体の基本的な使い方、支えの作り方ができていると、その頑張りがちゃんと声に乗ります。同じ練習でも、力みが減って、高い音や長いフレーズの出しやすさが変わってきます。土台があるかないかで、積み重ねたものの生き方がまるで違ってくるんです。
体の使い方が変わると、高音が出しやすくなったり、声が長く続いたり、本番で固まりにくくなったり…という声も多いようです。何より、出していて気持ちいい。声を出すことがもっと楽しくなるはずです。
その「日本人の体に合った使い方」を、声や演奏、本番の場面に当てはめてじっくりまとめているのがこのサイトです。力みなく声を出したい人は目を通しておくと、より楽しく変わっていけるヒントがあるかもしれません。